ご無沙汰していました

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どろえびすの診療日記

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どろえびすの世相横断、政情縦断 6

 

 なんともはや、与党の民主党の体たらくは見るにたえない。松本

復興相が決まったとき「わたしは、民主党も自民党も公明党も嫌い

だ」と述べたのを聴いて、あ、これは久しぶりに骨のある大臣かと

思いきや、失言でたったの9日で辞めてしまった。彼の発言は乱暴

だとは思うが、どの大臣も腹の中ではこの男(ひと)と同じように

思っているんじゃあなかろうか。わたしに言わせれば、「お行儀の悪

い言動」が中心、つまり「お品のなさ」が災いしたのではなかろう

かと思ってしまう。

 同じ原発問題でも九州電力の「世論操作」(やらせ)は極めて悪質

である。九電の「やらせメール」事件の報道は数日前に「しんぶん

赤旗」が最初に報じたものだが、九州電力が今話題の玄海原発(佐賀

県)の再稼働に向けて県民向け「説明番組」を開きその会宛に一般

市民を装って運転再開を支持する意見メールを子会社社員等に指示

していたというもの。九電の社長は「投稿をお願いしたのは間違いな

い」と認めたという。もし、社名をもってこんな「やらせ」が行わ

れたとすれば、まさに大企業の国民世論にたいする挑戦であるし、

横暴以外のなにものでもない。

 もし、わたしの属している法人や事業所でこんなことを起こした

社員がでたら、即刻懲戒処分となるだろうし、こんなことが起きな

いように普段からくり返しくりかえし教育を行っているのである。

 電力といえば独占企業であるだけに、利用者の国民に公平・公正

をまもり包み隠さず公開するのが初歩的なモラルではないか。それ

もしないで、「やらせ」とは何事か。責任者は万死に値すると思うし、

いままで電力の公共性に鑑み、利用者・国民に奉仕すべきことを教

育してこなかった社の幹部は総引退しなくてはならないと思う。

                         (2011.7.7.)

どろえびすの診療話

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東北大震災に被災されたみなさんに心よりお見舞い申し上げます。

近くだったら飛んで行くところですが、少々高齢になったわたしに

は難しいので若い同僚が交代で支援に行っています。もう第二次も

三次も行っていると思います。一日も早い復興を願っています。

わたしの勤めている診療所は小さい診療所ですが、地震のあった

次ぎの日から受付のカウンターに「義捐金箱」を置いていますと、

診察を受けに来られた方々が声もかけないのに次ぎから次ぎへと義

捐金を投入されます。総計もう20万円は超したでしょうか。週毎ま

とめて送っています。

 この大震災が発生した3月11日3時前には、岡山済生会の前の

院長先生が来て下さって、「高齢者の食べもの」の話をしている真

っ最中でした。しゃべっている講師も、一生懸命聴いている参加者

にもこんな大地震が起こっているとは分かっていなかったと思いま

すが、わたしは診療所の待合い室に溢れんばかりの参加者のために

講師の側(そば)に立って話を聴いていたのですが、柱が揺れたの

ではなく、なんだか地響きのような、遠雷のような音を感じたので

すが、みんな何事もなさそうなので、これはひょっとしてわたしの

幻覚かなあ、で済ましていました。

 どうやら幻覚ではなかったようです。

 さて、地震の後の原発心配です。

 今日現在も深刻さは峠を越していないようで、祈るような気持ち

で推移を見守っています。地震のほうはどうにもならないとしても、

原発のほうは自然を甘く見すぎていた結果が大きい被害になったこ

とは間違いないでしょう。

 一日も早い復旧を願っています。   (2011.4.7.)

87歳のAさんの家に往診に行った。

Aじいさんは独居。部屋は散らかりっぱなし。炬燵が一つあって布

団が敷いてある。布団は湿っているが、排泄物によるものか、水など

の食べものの一部がこぼれたのか判然としない。炬燵の外に足を投げ

出して座っている。足に触ると氷のように冷たい。冷たいだけではな

く、凍瘡によるものか閉塞性動脈硬化症によるものか足は赤紫色。「炬

燵に足を入れなさい」と炬燵に手を入れても少しも温かくない。でも素

足の足には炬燵の中のほうがまだましだろうと、足を炬燵の中に押し込

んで建て付けの悪い戸を開けて辞去した。

 このところの寒さは病める独居老人には耐えられないだろう。

 案の条、翌朝、Aじいさんが部屋で転んでいるところを発見。亡く

なってはいないという連絡でケアマネージャーと看護師が飛ぶ。これ

はもう入院以外にはない。病院に連絡しても、「お部屋は満員でござい

ます」というばかり。そんなときには担当医のわたしが出ていって「な

んとかしてくれ」と少し強引に言う。病院の入院係は「あの先生はいつ

もこうなんだから・・・」と言っている声が電話の向こうから聞こえて

くるようだ。強く、押しつけがましく言うわたしなんかは嫌われる決ま

っている。いいよ、好かれなくってもいい、わたしの判断基準は今目の

前に横たわっている患者をどうしたらいいかだけだから・・・・。

わたしたちのような第一線の診療所医療は医者も看護婦も「力」を

もっていなかったらできない。「力」というのは病院の入院担当の医師

や看護婦、医事の入院係に圧力をかける力ではない。またよく言われ

る狭い意味の「スキル」でもない。

 患者を前にして、患者の状態を診て、家族の顔を思い浮かべ、ケア

マネージャーの息遣いを想像し、総合的にどうするか判断する力が今

の高齢社会の中で診療所医療が存在する所以であろう。

大病院にだけしか勤めていない人にはわかりにくい話だろうなあ。

 「こんな例もありました」、これは次回

(2011.2.14.)

どろえびすの診療話.2011.1.17.

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ま、今時の女性の81歳と言えば死ぬにしては早すぎる。

 でも、今年の冬は病気を抱えた独居老人には厳しすぎる。この方も

危ないなあ、と思ってた。

 この方は岡山県北の生まれで、戦争中と戦後の何年間かは呉で旅館

の仲居さんのような仕事をしていた。

「わちらが働いていた旅館に海軍さんがよう来てなあ、あの人らは若

くても士官なんじゃろうなあ、上座に座ってなあ、カッコえかったで

え」などともう60年もそれ以上も前のことを懐かしんでいた。

 この女(ひと)の主病は気管支喘息、それに年々ひどくなる認知症。

「盗られ妄想」が時々出現して「鍋が盗られた」と平気な顔して言う。

アルツハイマー型認知症に間違いない。滅多に出歩かないのに、ある

日近くの小学校の体育館にいて警察に保護されたときもある。

 こんな風だから独居も限界かなあ、とケアマネージャーがご本人を

連れて新しくできた老人施設を見学に行った。施設に入った途端に

「うっちゃあ、こんなところには入らんで・・・、誰か他のもんを入

れてあげんさい」 

 と断じるものだからケアマネージャーもとりつくしまがなくそのま

ま数ヶ月が経過した。

 昨年末、腰痛で病院に入院して12月30日に退院した。

 正月を家で過ごしたわけだが、今年は例年になく寒い。暖は十分

とれていたのかどうか。

 年が明けて1月6日に一度受診されたが、その日は患者さんが多く

て、この方に多くの時間を割いて話をすることができなかった。

 1月8日夕刻家は全焼し、女の人の遺体が焼け跡からみつかった。

 焼け跡に一度お詣りをした。もう何本かの新しい花が供えられてい

た。この方の介護に携わった人の何人かが供えたらしい。わたしは家

を出るとき、わが家で一番よく育った太いダイコンを供えて「あの世

でブリ大根でもして食べてちょうだい」と心で言った。彼女は丈夫な

歯をみせて「うしっしい、センセありがとう」言っているように思え

た。

 

(2011.1.27.)

どろえびすの世相横断、政情縦断 5・

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昨日参議院議員選挙が行われた。

この結果は、国民の選択だから仕方ないが、わたしがこれまで経

験した国政選挙、地方選挙のなかでも最も面白味のない、つまらな

い、だけど大きな危険性を孕んだ結果になったと思う。

 みなさんそう思いませんか。

どの党が増えた、どこが減ったということではありません。

 この選挙結果で日本の保守派が待ち望んでいる「消費税増税あり」

「憲法改正もあり」の「大連合」が一気にすすむと思えるからです。

 ああ、この選挙結果にはくたびれたなあ、ホントに・・・。

 今後の政局には一層目が離せなくなりましたなあ。

これから暑い夏、さっぱりした麺でもいただきながら日本の行く末

を考えてみようではありませんか、みなさん。(2010.7.12.)

どろえびすの「世情横断政情縦断」(4)

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先日、6月18日だったか、各紙は参議院議員選挙を控えての民主党

のマニフェストが載せた。

これをみてわたしはすっかり失望してしまった。

何に失望したかって?

菅内閣の公約内容についてである。

自民党時代から今日まで日本の首相は、橋本、小泉、安倍、福田、麻

生、鳩山と、政治家二世、ま、「ええしの家の子」ばっかりだった。どの

顔をみてもおおよそ庶民の苦しみなど理解できそうにないような人ばか

り。「ええ加減にして欲しいわ」と叫びたいような首相ばかりだった。こ

んな顔ぶれを選ぶ国民も無責任だと思うが、一方「これも国民の選択な

んだから仕方ないか」と諦観にも似た「うつ的念慮」に襲われた20年

ほどではなかったかと思う。

だが・・、今度の菅首相はいままでの首相とは違うぞ、なにせ「庶民

派」だと大いに期待した。

ところが、発表されたマニフェストをよく見てみたがこれだと「庶民

派」的なところが全くないじゃあありませんか。

  先頃の衆議院議員選挙で掲げた差別的「後期高齢者医療制度」を廃止

するという公約はどうなったんですか。「13年に先き送りする」とい

う。2013年と言えば今夏行われる参議院議員選挙の3年後の参議院

議員選挙のある年だし、この頃には現衆議院議員の任期も切れることだ

し、早くも13年には衆・参同時選挙になるんじゃあないかと予測する

きもあるほどの遠い彼方のことである。

 3年後と言えば「あっ」という間にやって来るとも言えるが、高齢  者、なかでも虚弱高齢者にとってはいかに長い3年か考えてみたらいい。それだけじゃあない、3年後にはバラ色の高齢者医療・福祉が来るかと言えばそれは悲観的。消費税10%時代が来ると路頭に迷う高齢者が続出し、虚弱な年寄りは死んでしまうだろう。

マニフェストには診療報酬を上げ、介護職の給与を上げるというが、庶

民の医療や介護負担はどうするんですかねえ。今一番大切なのは、その

ことじゃあないの?

 高級公務員の天下りは是認するというし・・・。

わからない。(2010.6.21.)

 

 わたしの住んでいる家の前に四軒の借家がある。一番前の家に住んでいるNさんは75歳。無職だが以前は少々危ない橋も渡ったこともあると自分で言っていた。まじめな息子さんと二人住まいで,

息子が出勤すると洗濯に精をだし、鼻の下のヒゲもいつもきっちり手入れをし、こざっぱりとした身なりをしていた。わが家の飼い犬のリリをとても可愛がってくれた。アルコールが好きで毎日夕方はかなり飲んでおられたようであった。座骨神経痛様の痛みがあるというので整形外科に紹介してあげたりする仲であったが、ある日酒をのんで転倒してC病院を受診し、「硬膜下血腫」で手術された。元気になっている、と聞いていたのに突然亡くなられてしまった。とうとう会えず仕舞いであった。今の時代では75歳は若かすぎる。

 生前この方は「今の政治家はだめじゃあなあ、しゃんとしているのは菅さんと志位さんぐらいじゃあなあ、」と言っていた。菅さんが首相になったのを知ったら喜んだであろうが・・・・。

 でも、わたしはそれほど単純に新首相の登場を喜んでいるわけではない。

 だって、鳩山政権の「日米協同声明」を継承すると言うし、消費税増税路線を打ち出しているんだから、かつての「庶民派」は薄れてしまっているのではないか、と懸念しているのはわたしだけだろうか。Nさんは菅首相の出現をみないで亡くなったが、菅さんにはNさんの期待に違わない政治をやってもらいたいものです。

 なんで、早く診断のついた「硬膜下血腫」で亡くなったんかなあ、わからないなあ。

 (2010.6.7.)

どろえびすの世相横断、政情縦断 3

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明日からはもう六月。県北はわが家は残っているが、昨日の日曜日に大方田植えが終わりました。早いものです。

さて、わたしたちの診療所、4月、5月は多忙でした。4月は自宅での看取りをめざした肺ガン末期の患者さんと、せん妄状態の重症脳梗塞症の在宅医療でてんてこ舞いをしました。5月は、20歳くらいの若者のパニック障害と90歳の元気老人の「嫉妬妄想」で混乱の連続でありました。

そんなこんなで小欄も書きそびれてしまいました。

それにしても、日本の政治も波乱の5月でした。特にアメリカ軍が駐留

する沖縄の普天間基地の問題は大きかった。首相の発言はぶれすぎです。米海兵隊の「抑止力」は「ない」と言っていたのを「あるということが分かった」と変えるにいたっては「黒」を「白」と言い替えるような子ども騙し的言い訳で聞くに耐えませんでした。今日の新聞の世論調査で鳩山内閣の支持率はA紙17%、N紙22%、S紙19%に下落。まだまだ下がりそうだから深刻です。支持率下落の原因はもちろん沖縄の米軍基地問題であることは明か。でも、大切なものは普天間基地をどこに移すかではなく、日米安保条約が要るのか要らないのかという問題だと思う。もちろん米軍の基地は移設じゃあなく廃棄をめざすべきでしょう。また北東アジアの平和はどうしたら守れるのかという問題だと思う。

1960年の安保改定からもう50年も経った。

この間東西冷戦構造も終わった。

日中関係も日米関係も大きく変わった。

なのに、なぜアメリカ軍基地だけは50年前のまま残し強化し続けるのか。

アメリカもなぜ日本人の気持ちが理解できないのだろうか。

確かなことはアメリカも今の日本の動きが「反米感情」に発展することだけは恐れていると思うのだが・・・。(2010.5.31)

どろえびすの「世相横断・政情縦断」1.

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あんなにも期待して政権交代を迎えたのに、今の政権は失望の連続で   ある。かと言って昔の自民党政権に戻るなんて願っている人はほとんどいないと思えるのだが・・・。今の政権は何が一番国民の期待を裏切っているか、政策のあれこれはむろんあるが、内閣の要人の言うことがばらばら。これでは国民は誰をどう信じたらいいのか皆目見当がつかない。

 その一つの例が沖縄普天間基地の移設問題である。

 仲井知事が「県外、国外がベスト」と言うと官房長官は「ベターにな

るかも・・・」と言い、鳩山首相は「ベストを求める」と言う。これで

は聞いている国民は何が何だかまったくわからない。それでも「5月決着」だけは何度も言うのだからますます分かりにくい。この混迷の原因は   今の政権に「日米軍事同盟」をどうすべきかという根本の議論がないからだろう。わたしは「日米安保改定50年目」の今年はいい機会だから、この従属的な軍事同盟は廃止する方向で検討するのがいいと思う。                                (2010.2.24.)

 

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